2020/04/03

サクラとスズメ

 大学近くの白川疎水での一コマです。桜が満開を過ぎそうな状態で,スズメ(Passer montanus Linnaeus, 1758)が花を落としています。この行為は毎年みられる行為になりましたが,かつてはそういった光景は注意しないとみられない感じであったと思います。桜の花の蜜を食べて(吸って)いる採餌行動です。おそらく,冬季から春にかけての餌不足の点もあるでしょうが,ほかのスズメによる学習の効果で広がってきたのでしょう。この光景は今年も見られましたが,ばらつきもあるようです。これはおいしい桜花蜜とそうでない桜花蜜があるようです。桜の花が多く落ちている木と桜の花がそう落ちていない木。スズメにとっては蜜の味にも大きな違いがあるようです。嗜好の問題というものでしょうね。
 今年もせわしく蜜を吸っています。花が落ちるのは何とも風情がなくなりそうで,楽しみに見に来た人には気の毒ではあるのですが,蜜を食べているスズメの顔は何とも真剣,かつ嬉しそうな顔をしているように見え,何とも言えない気分になります。

真剣です