2012/10/15

日本野の間



 都市緑化フェアの日比谷公園での会場にてのエキシビションの一つに興味深いものがありました。大和リース出典のエキシビションです。タイトルが「日本野(にっぽんの)」で、都市内における風景や光景を緑で表現するといった出典展示物です。担当の方ともお話しさせてもらったのですが、コンセプト、展示ブースも綺麗だと思いました。東京だからできるものかもしれませんが、今必要なものも盛り込んでいる展示でした。

日本野の間「感」
 
 見せ方、デザイン、空間の使い方が面白く、特にいろいろ角度で感じることのでき、五感を刺激するような空間が楽しめるものです。デザインや造園を学ぶ学生さんには見てほしい展示の一つですので、展示期間中に東京へ行く機会のある学生さんには講義の中で事例として薦めたいと思っています。

 しばらく見学をしていると来訪者の方々から、「植物の香りがする」といった声が自然と聞こえました。それだけ、緑の空間として五感を刺激するものなのでしょう。また、外国からの方が感心して見ていた土壁は、とても丁寧な左官業でした。視覚的な五感を刺激しているのになるだろうなと思います。

「感」の中です
 
 ランドスケープといった空間として、かつて名古屋で開催された「愛・地球博」で壁面緑化を多く展示されていたことの解答が、ここにきて出てきているような感じを受けました。