下鴨キャンパスはもともと氾濫原の場所で,その名残としての植生がキャンパス内やその周辺の場所での樹木に見られます。今では氾濫も無くなったので,植生自体が遷移や変化をしてきています。植物の視点からみるとまた違う答えが見えてきそうです。そう思たっときに,幾つかの論文を思い出しました。京都市内の樹木の経年変化を追いかけて調査した論文や下鴨神社の糺の森の経年変化を詳細に見た論文です。こういった研究は地誌植生史に近い研究で大変な根気と労力の賜物の研究だと思います。ご興味が有れば是非検索して読んでみて下さい。
・木村元則 他(2019)京都市街域に生育するエノキ,ムクノキ及びケヤキの30年間の残存様式,ランドスケープ研究 82(5),
697-702
・田端敬三 他(2007)下鴨神社糺の森における林冠木の枯死とそれに伴う木本実生の侵入定着過程,日本緑化工学会誌 33(1), 53-58
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