2016/01/11

祇園のえべっさんと四条大橋

 四条大橋を練り歩く八坂神社蛭子社の祇園のえべっさん,七福神です。私も毎年参拝に行きますが,町の空間とこの蛭子社はとてもしっくりした感じになっています。参拝客の熱気がそう見せさせるのかもしれません。
 学生の就職を担当したり,見たりしていく中で,ここ数年来,景気が良くなりつつあるのかもしれない・・・と思いつつ,人によっては毎年不景気だという方もいて,人それぞれに景気の掴み方が違います。そのような事を少し考え,八坂神社蛭子社へ行くと,大勢の人がお参りを一生懸命され,帰りにお社の横をドンドンと叩かれている光景を見ると,神頼みとはいえ,地元に密着したお社だと感じます。商売を生業にしている訳ではない私も,学生たちの就職の事もあるので,日本にとって良い景気の1年であるよう参拝をしました。

 写真の七福神の練り歩きの向こう,四条大橋の北方にある北山の連山が今年,この時期でもまだ雪が積もっていないことから,青々としているのがなんだか不思議な気がしますが,山のスカイラインと,鴨川や高瀬川の流れ,そして南座などの文化の豊かなこの四条大橋界隈の雰囲気は,京都らしい空間の一つです。

 ランドスケープとして見てみても,時間をかけた豊かな空間を作り上げている場所です。空間を学ぶ上で,大変面白い場所でもあるこの四条界隈ですが,昨年には歩道幅も広がり,いよいよ変化が大きくなっていくのではないかと期待もしています。今年1年は日本にいることの方が多いので,京都の四季をしっかり見る機会になれそうです。
 
練り歩きです