2013/07/29

夕方の賀茂川の河面

 北大路大橋から北側夕方の光景です。とても美しく,少し眺めていました。カメラを持っていることを思い出して写真を撮りました。ただ,写真ではうまく表現できません。私の写真の腕も問題があるのですが,本当はもっと鮮やかな紅色で,空と河面の美しさが写真では表現できていないのです。その発色の出ていないことがとても残念です。

 私は,景観の調査をしていますが,写真やVTRではどうしても伝わりにくいものだといつも思っています。「写真」はある意味,私たちの見る本当の景観とは「乖離」せざるを得るものと思うからです。写真といった媒体では,その景観や風景がある程度,見る人に伝わるのですが,それが本当に伝わることが出来ているのだろうかと,いつも悩ましく思います。

 現場での景観を見る方がよっぽど正確かもしれません。かつて,新潟の新井頸南地域で景観調査をした際,アンケートの調査をしていただく皆さんと一緒で回り,現場を直接見て答えてもらいました。やはりその時のことを考えると,説得力は目の前の「本当の景観・風景」を見てもらうことだと感じました。

 では,「本当の景観・風景」とは,何だろうかとまた別の尺度が生まれてきて,悩ましいものです。

ほんとうはもっと鮮やかなのです