2012/11/06

都市の社寺林内の樹木調査


 京都市内には数多くの寺院があり、その中でも社寺林の存在は、都市生態系にとって重要な要素です。都市にとっての緑のパッチを提供している重要な空間なのです。現在、ゼミ生がその調査に取り組んでいます。私も興味がとてもあり、ゼミ生の調査指導という事もあって、一緒に調査に行っています。入るには外から森が詳細に見られる神社もありますが、大きな神社の場合、外からでは見られません。そこで、各神社の宮司さんへお願いして神社の森に入る許可を頂いて、森の中での調査をさせて頂けました。


 昨日は、船岡山にある建勲神社の調査をさせていただき、今日は京都御苑に東側に隣接する梨木神社の中をみさせて頂けました。
 
 
建勲神社での調査
梨木神社での調査
 
 
 私は、都市内でも余り手の加えられていない、もしくは、自然のままの樹林の空間が、社寺林では若干残っているものと、勝手に思っていました。しかし、思った以上に手入れがされており、自分の幻想だったと思いました。しかし、そういった人手の入った空間は、逆に見られている樹木の緑と、疎林になっていることで、射す日の光が明るいことから、都市に生息する鳥類たちにとって、貴重な生態系の場を提供しているのは間違いありません。