2012/11/11

櫻宮神社の御火焚祭


 家の近くに櫻宮神社というお社が有ります。今日は、御火焚の日でした。よく行くお饅頭屋さんの女将さんに聞くと「おほたきさん」と言っています。心身の穢れを拭う神事との事です。今日は終日、雨ではあったのですが、このお社の境内では、木をしっかりと組んで、御火焚をされていました。

 私は、この神事を京都へ来て、今日始めて目にしました。御火焚さんがあることは知っていたのですが、見る機会が無かったのです。京都に住むと季節ごとに色々な行事を目にすることが有ります。この御火焚さんもその一つです。

 この櫻宮神社は、決して大きな神社ではありませんが、小さい神社ながら春になると綺麗に咲くサクラの木があるので、前から知っていました。町家の中に埋もれているような神社なのですが、今日の御火焚さんは雨ではあっても、賑やかな境内になっていました。地元の人にとても大事にされている神社なのだと痛感しました。町並みを形作るのは決して外見だけではなく、その中身も大切なものです。この御火焚さんの神事が、この町内にとってずっと続いていることが、町の空間を作り出す力なのでしょうね。

 ぜんざいの接待も受けて、少しはだ寒い今日の気温ではあったのですが、お腹の中はあったかい感じで足取りも軽くなって、家に戻りました。

御火焚さん