2014/03/03

博多の元寇資料館

 福岡県庁前の東公園に元寇資料館があります。東公園の調査後,博多を出る前に時間が有りましたので元寇資料館へ行ってきました。福岡の筥松に住んでいたときには,職場へ自転車で行く際,よく横を通っていまして,資料館があることも知っていましたし,東公園で鳥類調査をしていたので見知っていたのですが,実際入館したのは初めてでした。

 資料館に入って,認識を新たにしました。今まで私が高校や中学の社会の歴史で学んできた「元寇」とは一線を画していたのです。私が学んで来た当時は,「台風」によって元の軍隊が壊滅的になった,もしくは,台風である「神風」とよばれるものが元の軍隊を二度も撃退したといったのが当たり前だと教えられてきました。それも一つの要素ではあるものの,それだけではないとのことのようです。あの当時の日本人が守るべきものを必死に守ろうとして動いていたこと,すごいことだと思いました。どちらも史実として正しいのだということを新たに認識しました。

 歴史を直視して学ぶことは,私たちのこれからの生き方にも直結することですし,しっかり見据えることが必要だと認識を再度新たにしました。特に,一方的に教諭が教えることを信じてしまうのは良くないなと思います。小学校や中学校の時に,間違ったことを教えられたこともあり,大学で学んで,初めてそれが間違いだったということが分かったことを思い出しました。

 私は,教育をしている身ではあるのですが,多角的な視点は必要だと強く思っています。ゼミ生や学部,院の学生さんたちへも,常々それを言っているのですが,気持ちを新たにして,そのことをよくよく言っていきたいと思いました。私も間違ったことを言っていると思いますし,決して一方的な視点は,良くないものなのです。ランドスケープを学ぶ,仕事にする人たちにとって,いつも考える必要な視点だと思いました。

楠の木の街路樹の横にあります