2013/05/14

ハシブトガラス

 何となく誰かに見られている気がして,目を向けると,研究室のベランダの手摺にハシボソガラスがリラックスして,こちらを見ていました(逆に観察されていたかもしれません)。こんなにリラックスしているカラスもなんだか変な感じです。このハシボソカラスは,キャンパス内でよく見かける個体で,繁殖期に人を攻撃したりしているところを見たことがありません。とはいえ,巣の下を通る学生が多いにもかかわらず,何事もない状態なのは,彼らの営巣場所が高い木の所にあり,巣と人との接触がほとんどないことが挙げられます。また,ハシブトガラスのように攻撃的ではないことも考えられます。

 さらに,ハシボソガラス自体,農村空間に良くみられる種類ですから,この北山がまだのどかな空間を有していると言えるのではなでしょうか。この北山のキャンパスで学んでいる学生さんたちものんびりしているので,鳥たちへの人的圧力が少なく,攻撃的,忌避的にはなっていないようです。横に植物園といった大きな緑地空間の存在も大きいとは思いますが…。

 しばらく,観察していましたが,何事もなかったように飛び去って行きました。カラスの行動は,見ていて飽きない鳥です。

観察されています