2013/02/24

興福寺の花

長崎市寺町にある興福寺は,国内最初の黄檗宗の唐寺で,隠元さんが開祖になります。長崎の原爆にも耐えた本堂も素晴らしく,美しいお寺です。そのお寺の大門の中に入ったところに,備前の大壺に入れた松と,この時期に美しい花である梅が生けられていました。

 草本を生けるといった行為は,来訪者にとって気分を変える良い点景となります。大門から入るときにこの備前の大壺の生けられた花と緑の空間を見ると,気持ちが柔らかくなる感じを受けます。寺院といった宗教空間の凛とした空気感が,この生け花によって敷居を低くする効果を作り出していると思るのです。

 ざくっと入れただけの植物の大きな効果ですね。


青空と映えます