2023/07/01

淀川での鳥類調査

 淀川河川敷は干潟もあり,大阪といった大都市の生物多様性にとって貴重な空間と言えます。現在,ゼミ生が淀川での鳥類の調査を進めています。この淀川は大阪,京阪神にとって大切な流域でもあり,また大阪の中心部を流れているといったことからも,緑の軸にもなっていますし,これから大阪のうめきたでの緑の創出との相乗効果も見られるかもしれません。

 大阪のこのような「場」は,生き物だけではなく都市の「景観」としても面白いものです。この河川敷の吉原の対岸,向こう側には高層ビルディングが立ち並ぶ景観は,この吉原が緑のアクセントとなって,街の景観を作り出してくれています。こういった光景は何も大阪だけではなく,私が以前住んでいた東京でも近所にあった荒川も同じような光景を見て,都市の景観は色々と魅力的なものが見られるなと感じました。そういった都市の河川景観を見ることで,東と西で場所は違いますが,何かしら同じような景色を見ているような気もしてきますので,不思議です。

 また,河川での生き物に目を転じてみると,様々な鳥類を始め,甲殻類,貝類,昆虫類などが多くみられます。淀川河川敷に置いての生物多様性を垣間見られるようです。大阪市における緑の軸の一つに選んでいるのは,正しいと感じられるものですし,私たちにとって大切な緑の環境だと改めて思うところです。

吉原の草原のようです