2023/06/15

京都府立植物園の鵜

 京都府立植物園には,毎日ではありませんが,カワウ(Phalacrocorax carbo Linnaeus, 1758)が飛来しています。滋賀の琵琶湖から飛来しているといったことも報告がありますので,それなりに長距離で飛来してきています。昔は京都市内でも余り見かけなかったといわれていた鳥だったそうですが,今では普通に賀茂川にもよく見かけます。どうしてそうなったのでしょうか。鳥の生息環境は,環境によって大きく変わってきます。いま私たちが見かけている鳥類も,知らない間に見かけなくなったり,気が付くと知らない間に見かけるようになったりと,そういった鳥が結構あります。それは環境が良くなったからでしょうか。環境の変化によって左右されている部分はあります。加えて,ごはん(餌)がある(ない),天敵がいる(いない),夏鳥や留鳥なら繁殖の場所がある(ない),危険な環境である(ない)などといったことが積み重なっての生息環境です。

 私たちの今いる環境は,私たちにとって良い環境なのか,それが鳥たちにとっても良い環境なのか,改めて考えてみる必要はあるでしょう。このカワウ君,人を見ても,あまり逃げるそぶりはなく悠々としています。ですので,此方も脅かさないで,少し離れての観察です。中々,精悍な顔つきをしていますね。

此方を見るカワウ