2013/08/17

大文字の送り火と文化

 今年も家の近くから大文字の送り火を見ました。通りで手を合わせているご高齢の方々の後姿を見ると,この大文字が京都の文化を長く長く継承しているのだと実感します。今年もご先祖様を送ったのだなと何となく思えました。

 長い時間をかけて引き継いでいる文化は,とても大切です。その文化を絶やすことはその国の文化を無くしてしまうことになります。大文字の送り火のように多くの人にとって維持される継承文化は,地元も観光客の方々も目を向けることが多いと思いますが,地方の文化を守っていくのは,今の日本において,徐々に厳しくなっているような気がします。私も今日,田舎のお墓参りに行って,山のお墓から集落を眺めてふと思いました。「人が少なくなったこの場所の文化はどうなっていくのだろうか…」と。若い人がどんどんいなくなっている場所の文化は,記録保存だけでも何とか残すのが,精一杯かもしれません。

通りの大文字。町にとけこんでます。